アフィリエイトリンクを含む原稿の見直し方

アフィリエイト記事を本の原稿へ移すとき、本文の編集と一緒に見直したいのがリンクです。
ブログで使っていたリンクが開くことだけを確認しても、書籍に掲載できるか、読者が本を読むうえで必要かまでは分かりません。
リンクを残す、本文の説明へ置き換える、今回は外す、という判断を一つずつ行うことが大切です。
ナガーノがこの記事で整理するのは、リンクのある原稿を点検するための作業手順です。
特定のアフィリエイトリンクの掲載を一律に認めるものではなく、実際の掲載条件はKDPと利用する広告プログラムの案内を確認してください。
リンクが動くことと、掲載できることを分ける
URLが正常に開いても、原稿の内容やリンク先の種類によって確認が必要な場合があります。
反対に、本の内容に関係する資料でも、リンク切れなら読者は参照できません。
そのため、掲載条件、本文との関連性、動作の三つを別の欄で記録します。
動作確認だけにチェックを付け、原稿全体の確認が終わったと判断しないようにします。
分からない項目は未確認として残し、必要な確認先へ問い合わせるなど次の作業を決めます。
まず原稿中のリンクを一覧にする
長い原稿では、文字に付いたリンクや画像のリンクを見落とすことがあります。
本文、表、注、画像、著者紹介、巻末案内を順に確認し、掲載場所とリンク先を一覧へ記録します。
元の記事にある広告用のボタンや画像が、原稿へ一緒に移っていないかも見ます。
同じURLが繰り返し登場する場合は、場所ごとに確認し、一覧では同じリンクとしてまとめられるようにします。
| 記録する項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 掲載場所 | 章、見出し、段落や図の位置 |
| 役割 | 出典、補足、広告、関連書籍など |
| リンク先 | 実際に開くURLと内容 |
| 確認状態 | 動作、掲載条件、本文との関連性 |
| 編集方針 | 残す、書き換える、外す、要確認 |
一覧を作るだけでも、どの章が外部ページの説明に頼っているかを確認できます。
リンクの役割を区別する
出典を示すリンクと、商品購入へ案内するリンクでは、本文の中で果たす役割が違います。
補助資料を読むためのリンク、関連する著書へのリンク、著者の発信先へのリンクも、同じ目的ではありません。
元の記事でリンクを付けた理由をそのまま本へ引き継ぐ前に、読者がその場所で何を確認するのかを書きます。
役割を説明できないリンクは、残す必要があるかを見直してみましょう。
広告の役割があるリンクを、出典のように説明して見せないようにします。
どの役割にも当てはまらない場合は、原稿に必要な案内かどうかから考え直してください。
KDP公式の外部リンク条件を確認する
KDP公式では、外部リンクは本の内容と読書体験に直接関係する場合に限ると説明されています。
リンク禁止の例には、Amazon以外の電子書籍ストアや、顧客情報の入力を要求するフォームなどが含まれます。
また、リンク先を説明する名称を使い、同じページ内で同じリンクを繰り返さないよう案内されています。
原稿へ採用する前に、KDP公式のハイパーリンクに関するガイダンスを確認してください。
これらの条件から、特定の広告リンクが必ず掲載できるとは判断できません。
リンク先と原稿の文脈を確認し、判断できない場合はKDPの案内や問い合わせ先で確認します。
広告プログラム側の条件も別に確認する
アフィリエイトリンクには、利用する広告プログラムや提携先の条件も関係します。
ブログでの掲載が認められていることだけで、電子書籍でも同じ条件になるとは決めません。
媒体の登録、掲載場所、使用できる素材、リンクの加工、表示する案内など、該当する公式の規約や利用案内を確認しておきましょう。
プログラム名や契約内容が不明な場合は、一般的な説明で許可済みとして扱わないようにします。
問い合わせが必要なら、予定する媒体と掲載の仕方を具体的に説明します。
KDP側で問題が見つからなかったことと、広告プログラム側の条件を満たすことは、別の確認事項として残してください。
本の中だけでも主要な説明が伝わるかを見る
読者が本文を理解するために、毎回外部サイトへ移動しなければならない構成は見直す余地があります。
リンク先にしかない前提や用語があるなら、必要な範囲を自分の文章で原稿へ追加します。
ただし、他のサイトの説明を無断で転載して埋めるのではなく、資料を確認し、権利や引用の扱いを整理してみましょう。
リンクは補足や参照の役割として使い、本文で何を説明するかを明確にします。
読者がネット接続のない環境で読むことも考え、リンクを開けない場合に主な流れが途切れないかを確認してみてください。
リンクを減らすこと自体が目的ではなく、本で伝える説明の範囲を整えるための点検です。
ボタンや誘導文は、本文の役割に合わせて直す
ブログの広告ボタンには、購入や申込みへ強く誘導する言葉が入っていることがあります。
その表現が本の説明の途中に何度も出ると、読者が学ぶ内容より案内が目立つ場合があります。
本文に必要なリンクを残す場合でも、どの情報を確認するための案内なのかを説明する言葉へ見直します。
「こちら」だけでなく、資料名や確認できる内容が分かる表記を考えます。
期間限定の割引や販売条件は、原稿の公開時点で変わっている可能性があるため、そのまま残さないようにします。
ボタンを文章に変えただけで掲載条件を満たすわけではないので、条件の確認は別に行ってください。
短縮URLや転送先は、実際の行き先を確認する
短いURLや広告用URLは、表示されている文字だけでは行き先が分からない場合があります。
正常に開くかを確認する際は、最終的にどのページへ移動するかも見ます。
以前の販売ページから別のページへ変わっていたり、ログインや情報入力を要求する画面になっていたりする場合は、想定と違うリンクとして記録します。
見た目を分かりやすくするために、契約条件を確認せずリンクを加工しないようにします。
不明な転送先がある場合は、掲載予定の原稿へそのまま残す前に確認します。
動作確認を行うときも、購入、申込み、情報送信まで進める必要はありません。
リンクを外す場合は、前後の文章も直す
リンクだけ削ると、「詳細は下のページで」「購入はこちらから」という文章が残ることがあります。
この案内を読んだあと、読者は次に何をすればよいでしょうか。
段落の前後を読み直し、行き先や必要な説明が抜けていないか確かめてみましょう。
外したリンクが補足資料への案内だった場合は、本文へ説明を加えるか、参照自体を外しても話が成立するかを確認しておきましょう。
資料名を残す場合も、読者が何を参照するのか分かるようにします。
画像のリンクを外した場合は、画像自体を掲載する理由と利用条件を改めて見ます。
リンクを削る作業を一括で行った後も、各章のつながりを確認してください。
同じ案内が何度も出ていないかを点検する
個別の記事では一回だけだったリンクも、記事をまとめると同じ案内が続くことがあります。
必要な場所へ案内をまとめられるか、各章で繰り返す理由があるかを確認してみてください。
一つの参考資料を複数の章で使う場合は、参照の方法をそろえることもできます。
ただし、まとめることでどの説明の根拠なのか分からなくなるなら、出典との対応を残しておきましょう。
案内を置く場所は、販売の都合だけでなく、読者がその情報を必要とする位置から考えます。
本文の途中で関係の薄い案内へ移動させる構成になっていないか、続けて読んで点検してください。
固定のページ番号に頼る案内を見直す
電子書籍では、形式や読む環境によって表示の仕方が変わります。
「後のページを見てください」といった曖昧な案内だけでなく、章や節の名称を使って参照先を示すことを検討します。
内部リンクを使う場合は、原稿を変換した後にも意図する場所へ移動するかを確認しておきましょう。
ブログの目次リンクを移しただけでは、本の中で同じように動くとは限りません。
章を移動したり見出しを変更したりした後は、リンク名と行き先の対応も見直します。
外部リンクだけでなく、本の中で読む順番を助けるリンクも点検の対象に含めてください。
変換後のファイルで動作を確認する
編集用の原稿では動いていても、出版用に変換したファイルでは違う動きになることがあります。
KDP公式の品質ガイドでも、出版前にリンクが意図する場所へ移動するか確認するよう案内されています。
確認方法はKDP公式のKindleコンテンツの品質ガイドを参照してください。
変換後は、目次、本文中の参照、外部リンク、画像に付いたリンクを順に確認します。
リンク先の画面が開いたことだけでなく、本文で説明した資料に着くかも見ます。
実機で確認できていない事項は、確認済みとして記録せず、使った確認環境を残しておくと、後から確認しやすいですね。
架空の原稿を、三つの判断へ分ける例
架空の比較記事に、仕様の公式資料、商品を紹介する広告リンク、本文と関係の薄い登録フォームがあるとします。
まず、それぞれの役割と実際の行き先を記録します。
公式資料へのリンクは、本文のどの説明を補うかを整理し、掲載条件と動作を確認します。
広告リンクは、読者に必要な理由と広告プログラム側の条件を確認し、確認が終わるまで許可済みとしません。
登録フォームは、本の内容との関係やKDPの禁止例に照らして確認し、単に宣伝したいという理由で残さないようにします。
この例は個別の掲載可否を判定するものではなく、役割、条件、動作を分けて点検する流れを示しています。
変更前後の記録を残す
リンクを削除したり書き換えたりする前に、元の原稿を保存します。
変更したリンク、変更理由、確認日、確認先を一覧へ追記し、元の記事と本の原稿を混同しないようにします。
ブログ側のリンクを残すか変更するかは、書籍化とは別の判断なので、原稿の修正と一緒に勝手に変更しないようにします。
公開後にリンク先が変わった場合も、どの章へ影響するかを確認できる記録が役立ちます。
完了、未確認、掲載見送りを分ければ、相談先も作業の状態を把握しやすくなります。
確認できていないリンクが少なくなったことと、全部の確認が終わったことは区別して報告してください。
依頼先へ渡す前の確認項目
原稿のリンクを点検したら、次の項目を一覧に沿って確認します。
- リンクの場所と役割が分かるか。
- 本の内容に必要な理由を説明できるか。
- KDPと広告プログラムの条件を確認したか。
- 表示名からリンク先が分かるか。
- 変換後のファイルで行き先を確認したか。
- 未確認の事項と次の作業を残したか。
一つでも未確認なら、原稿全体を完成済みとせず、該当する工程を相談事項にします。
本文だけの編集を依頼するのか、リンクの整理や出版向けの制作も相談するのかを、範囲として伝えてください。
本の目的に沿って、案内を整える
小さな作業から始めるなら、原稿の一章だけを選び、リンク一覧と本文を並べて読みます。
リンクを開かずに読んだ場合、どの説明が不足するかをメモし、その不足を本文へ追加するか、参照を残す必要があるかを判断します。
次に、同じ章の中で同じ案内が繰り返されていないかを確認してみてください。
最後に掲載条件と動作の確認を行い、判断が終わったリンクだけを採用候補にします。
この順番なら、リンクを整える途中で章の説明そのものを修正する必要があると分かっても、全原稿を作り直す前に方向を確認できます。
一章分で決めた表記の方法は、確認日と担当する作業も添えて、他の章へ適用するための編集メモへ残します。
ただし、確認結果を別のリンクへ機械的に流用せず、行き先や掲載条件が異なるものは個別に点検してください。
アフィリエイトの記事を本へ再編集する場合でも、読者が何を理解できる一冊にするかを先に決めます。
その目的に沿ってリンクを整理すると、商品や資料への案内と、本文で伝える知識を分けやすくなります。
ブログから移したリンクは、元の記事で使えていたという理由だけで残さず、書籍の条件と読者の必要性を確認しましょう。
このサイトの案内リンクは、ナガーノの出版代行サービスを確認するためのものです。
書籍へ同じ案内をそのまま掲載できると判断するものではありません。
サービスの対応内容や申込み条件を確認し、あなたの原稿で相談したい工程を整理して検討してください。