原稿執筆も頼みたいときの依頼メモの作り方

本にしたいテーマはあるのに、原稿をまとめる時間や、説明の順序を考える余裕が取れないことがありますよね。
原稿の執筆を相談するときは、テーマの名前だけでなく、読者、使える材料、伝えたい考え方をまとめると、希望を共有しやすくなります。
ただし、きれいな企画書を作らなければ相談できない、ということではありません。
決まっていることと、まだ決められないことが分かるメモから始められます。
この記事では、ナガーノへ原稿執筆を相談するための依頼メモを、項目ごとに作る方法をお伝えします。
あなたが体験したこと、資料から確認したこと、説明用の例を区別し、完成した原稿をどう確認するかまで整理してみましょう。
依頼メモは、完成原稿を先に書くためのものではない
執筆を頼みたいのに、依頼メモで全部の文章を完成させようとすると、相談へ進みにくくなります。
メモの役割は、どんな本を作り、どの材料を使い、どこを確認するかを共有することです。
最初は、希望、材料、質問の三つへ分けてください。
希望には、対象読者、扱うテーマ、残したい語り口を書きます。
材料には、体験のメモ、既存の文章、図、確認した資料を並べてみましょう。
質問には、まだ決められない分量、目次、必要な追加作業などを残しておきましょう。
この三つが分かれていれば、決まったことと、相談して決めたいことを混同しにくくなりますよ。
不明な数字や、使えるか分からない資料を、メモの見栄えのために確認済みとして書かないようにしましょう。
テーマと読者は、実際に説明する作業まで絞る
「ブログの本」「仕事の本」だけでは、何をどこまで説明するかが決まりません。
誰が、どの状況で、何を知りたくて読む本かを書いてください。
例えば、ブログを始めたい人向けと、記事を書き始めたが調査で止まる人向けでは、必要な前提が違います。
依頼メモには、「すでにできていること」と「今回の本で説明したいこと」を分けて書きます。
読後の希望も、「成功してほしい」という広い結果だけでなく、「記事で答える質問と調べる範囲を決めるための手順を伝える」のように具体化してください。
本を読むことで必ず売上が増える、仕事が得られるといった保証はしません。
原稿で実際に説明できる範囲を、希望として共有することが大切です。
まだ読者を決め切れない場合は、候補と、あなたが説明できる材料を並べて相談しましょう。
使える材料は、出所と使い方をセットにする
原稿の材料として文章や画像を渡すときは、ファイル名だけでなく、何のための資料かを記録します。
実際に本文へ使う文章、事実を確認する資料、雰囲気の参考として見せる見本は、別の役割です。
既存のブログ記事なら、URL、使いたい範囲、更新が必要なところを書いてください。
体験のメモなら、状況、行ったこと、確認できる結果、まだ分からないことを分けて考えてみましょう。
写真や図なら、作成者、掲載したい箇所、使用条件を確認します。
参考にした他の著者の文章を、そのまま写す材料として扱わないことが大切です。
資料から何を確認したいのかを、あなたの言葉で添えましょう。
| 材料の種類 | 添えるメモ |
|---|---|
| 自分のブログ本文 | 使う記事と範囲、古い情報、今回残したい説明 |
| 体験の記録 | 当時の状況、実際の行動、確認できること |
| 公式資料 | 確認した項目、出所、確認した時点 |
| 写真や図 | 内容、掲載位置、作成者、使用条件 |
| 参考の見本 | どの印象や説明方法を参考にしたいか |
材料があることと、そのすべてを本へ掲載できることは同じではありません。
使えるか不明なものは、未確認として別に残してくださいね。
体験談として書いてよいことを、明確にする
あなたの名前で出す本には、あなたが実際に体験したことと、説明のために考えた例が混ざらないようにします。
依頼メモでは、「これは実体験」「これは資料から確認した情報」「これは仮の例」と区別してください。
記録のない日付、数値、会話を、読みやすくするために事実として作らないようにしましょう。
思い出せない部分は、分からないまま残せます。
具体例が必要でも、実在の顧客や仕事の話を使えない場合は、説明用の架空例として扱う方法を相談してみましょう。
その例を、実績や成功した依頼者の体験として見せないことが大切です。
完成した原稿では、あなたが行っていない作業を、自分の経験として書いていないかを確認してください。
執筆を任せることと、事実を任せきりにすることは分けて考えましょう。
体験、確認した情報、説明用の例を分けて渡すと、原稿で事実を取り違えにくくなります。
語り口は、印象だけでなく具体的な書き方を示す
「親しみやすく」「専門的に」という希望だけでは、想定する文章がずれる場合があります。
読者へどう呼びかけるか、用語をどの程度説明するか、例をどこまで入れるかを言葉にしてください。
あなた自身の文章に、残したい語り口があるなら、参考になる箇所と、その理由を添える方法があります。
例えば、「一つの疑問から始め、先に要点を説明してから具体例を出す」「断定しすぎず、使える条件を添える」という希望にできます。
別の著者の文章を、そのまま同じ言い回しで作ってほしいと頼むのではなく、説明の順序や温度感を共有しましょう。
自称や読者への呼びかけも、混ざらないように確認します。
ただし、すべての文章へ名前を足す必要はありません。
主語がなくても自然に伝わるところは、過剰な呼びかけを増やさず、読みやすさを見てくださいね。
扱う範囲と、今回書かない内容を決める
材料が多いと、関連する話題を全部入れたくなります。
依頼メモには、今回の本で中心にする内容と、別の企画へ回す内容を分けて書きましょう。
例えば、記事の題材選びを扱うなら、道具の契約や、高度な分析のすべてまで入れる必要があるかを見直せます。
必要な前提は短く説明し、目的の違う話題は別に残す方法があります。
書かない範囲が分かると、目次や紹介文で、本の内容を広く見せすぎることも防ぎやすくなります。
原稿の分量も、扱う範囲と合わせて相談してください。
文字数を満たすために、同じ説明を言い換えて繰り返す進め方は避けます。
必要な具体例、判断の違い、つまずきへの説明を、読者の疑問に沿って補いましょう。
分量と加筆は、原稿の状態に合わせて相談する
ナガーノの案内では、原稿執筆のオプションを分量の区分ごとに掲載しています。
希望する文字量だけでなく、全文を新しく書くのか、既存の原稿へ加筆するのかを伝えてください。
加筆を相談するときの手がかりは、「どの章へ何を補いたいか」と「もとの本文をどこまで変更してよいか」。
この二つを分けて伝えてみましょう。
目次の順序から見直す必要がある場合は、そのことも共有しましょう。
不足する説明を書き足す作業と、原稿の構成を整える作業は、同じとは限りません。
案内だけで選び方を決められない条件や、掲載区分を超える分量を希望する場合は、個別に見積もりを確認します。
文字数から、未確認の料金を推測して計算しないようにしてくださいね。
原稿の内容と材料を示すことで、必要な担当範囲を相談できます。
依頼メモの記入例を、あなたの材料へ置き換える
ここでは、依頼メモを説明する架空例を示します。
実際の依頼者の企画や、ナガーノの出版実績を紹介するものではありません。
仮のテーマ:ブログ記事の題材を決め、調べる範囲を絞る方法。
対象読者:ブログは開設したが、情報を集めすぎて最初の下書きへ進めない人。
本文で伝えたいこと:記事で答える質問を一つ決め、必要な情報と、今回は扱わない情報を分ける手順。
使える材料:自分の作業メモ、すでに公開した説明、確認できる公式資料。
材料の状態:作業メモは実体験。
古い画面の説明は更新が必要。
数字を確認できない結果は掲載しない。
希望する語り口:用語を初めて使う場所で説明し、具体例のあとに読者ができる作業を置く。
今回扱わないこと:運営全体の収益や、高度な分析の方法を保証する内容。
相談したいこと:原稿の分量、目次、追加で必要な資料、完成後に確認する方法。
この例をそのままあなたの経験として使わず、実際に持っている材料へ置き換えてください。
空欄がある場合も、何を決めるための情報が不足しているかを書けば、相談の材料になります。
依頼メモを一枚にするための項目一覧
あなたのメモには、次の項目を使えます。
すべてを長文で埋める必要はありません。
- 仮のテーマと、主な質問
- 想定する読者の状態
- 今回説明したい範囲
- 希望する目次、または章の候補
- 手元にある文章と資料
- 体験談として使ってよい内容
- まだ確認できない事実
- 参考にしたい自分の語り口
- 使いたい図や画像と、その状態
- 今回掲載しない情報
- 全文の執筆か、既存原稿への加筆か
- 希望する分量と、相談したい条件
- 著者が確認できる時期と方法
- 完成後の制作や手続きを誰が行うか
項目を埋めたあと、同じ内容を複数の欄で繰り返していないかを見直してみましょう。
資料の全文をメモへ貼るより、資料名と、何に使いたいかを示すほうが分かりやすい場合があります。
最新版のファイル名も指定し、古い版を使わないようにしてください。
メモが長くなった場合は、最初の欄へ、今回の主な希望を一文でまとめます。
詳細な資料は、その一文を説明するものとして並べましょう。
書き方の希望が多いときも、優先するものを選び、同時に満たしにくい条件がないかを見ます。
例えば、説明をすべて詳しくしながら、短い分量へ収めたい場合は、扱う範囲を絞る相談が必要かもしれません。
希望を消すのではなく、どの条件を優先するかを共有するための整理です。
掲載しない情報は、先に分けておく
仕事や日常の経験には、本人以外の情報や、外へ出せない資料が含まれることがあります。
依頼前に、使ってよい範囲と、掲載しない範囲を確認してください。
名前だけを消せば必ず問題がなくなると、こちらで判断しないようにします。
出来事の組み合わせから分かる情報や、掲載の取り決めが関係する場合があります。
使用条件が不明なら、そのまま本文へ入れず、確認が終わるまで保留にします。
出版に必要な権利などは、KDP公式のコンテンツガイドラインも確認してください。
相談メモに、アカウントのパスワードや秘密情報を書く必要はありません。
執筆のために必要な材料だけを整理して共有しましょう。
完成原稿の確認方法も、依頼メモへ書く
執筆を依頼したあと、どの項目を著者として確認するかを決めておくと役立ちます。
事実、体験、固有名詞、数値、語り口、扱う範囲を分けて見直してください。
最初に内容の正確さを確認し、そのあと、説明の順序や読みやすさを見ます。
表記の修正と、本文の主題を変える修正は、別のものとして伝えましょう。
修正を頼むときは、対象のファイル名、見出し、変更したい文章、その理由をまとめてみましょう。
複数のメッセージで同じ修正を繰り返すより、一つの一覧へ集めると、反映済みかを確認しやすくなります。
修正の結果を受け取ったら、指摘した箇所だけでなく、前後の説明へ影響がないかも見直してください。
あなたの意図と違う意味になった部分は、元の考え方を伝え、どこを直したいかを具体的にします。
執筆中に希望が変わったときは、変更を先に相談する
材料を整理している途中で、新しい章を入れたくなることもあります。
その場合は、今の原稿の範囲で扱えるか、別の企画へ回すほうがよいかを考えましょう。
依頼後に大きくテーマや分量を変えるなら、進行中の作業と費用へどう影響するかを確認しておきましょう。
ナガーノの案内でも、作業が進んだ段階や、大幅な原稿変更で追加費用がかかる場合を説明しています。
希望を変えたことを、メモのファイルを差し替えるだけで済ませないようにしてください。
以前の依頼から何が変わったかをまとめ、対応範囲を確認してみてください。
申し込み後のキャンセル条件も、事前にサービス案内で読んでおきましょう。
最初の相談では、決まらない項目もそのまま伝える
目次や分量を決め切れなくても、読者、材料、書きたい範囲は整理できます。
分からない項目は未定として残し、何を決めるための相談かを添えてください。
ナガーノの原稿執筆オプションを検討する場合は、希望するテーマと、使える材料、必要な分量を案内ページから確認できます。
案内だけでは判断できない加筆や、個別の条件があるなら、その内容を具体的にして相談しましょう。
まずは、使ってよい材料を三つ選び、それぞれの出所と役割を一行ずつ書いてみてくださいね。