出版代行の見積もり前に希望をまとめる一枚シート

出版代行の見積もりを相談したいとき、希望を一枚にまとめると、伝え忘れと未確認事項を見つけやすくなります。
ただし、完成した原稿や、確定した仕様が全部そろっていなければ相談できない、ということではありません。
今あるもの、希望すること、相談して決めたいことを分けるためのシートです。
この記事では、ナガーノの出版代行へ相談する前に使える、希望整理の一枚シートを作る手順をお伝えします。
料金や対応範囲をこちらで確定するものではありません。
原稿と希望の前提を共有し、必要な見積もりと担当範囲を確認するために使ってくださいね。
一枚シートには、判断に必要な情報を先に置く
資料が多い場合、全文を最初の連絡へ貼り付けると、今回の希望が分かりにくくなることがあります。
最初に、どんな本を作り、何を相談したいかを一文で書きます。
そのあと、原稿、形式、必要な作業、未確認事項を並べましょう。
詳しい資料は、一枚シートの項目と対応する形で別に示します。
シートを短くするために、判断に関係する未確定事項まで消さないことが大切です。
「原稿はあるが編集は未実施」「紙の仕様は相談したい」など、状態が分かる一文を残してください。
装飾された提案書を作ることより、今回の条件が伝わることを優先します。
最初の一文は、原稿の状態と相談したい作業を示す
「出版したいです」だけでは、どこから作業が必要かが分かりません。
原稿の状態と、相談したい作業を組み合わせて書きましょう。
例えば、「ブログ記事を一冊へ編集したい。電子と紙を検討していて、編集と制作の担当範囲を相談したい」という形にできます。
これは説明用の例です。
あなたの実際の材料と希望へ置き換えてください。
原稿がない場合は、「テーマと作業メモがあり、原稿執筆から相談したい」と書けます。
表紙だけを希望するなら、その希望を最初に示し、本文の制作を誰が行うかも添えます。
最初の一文で、全部を依頼するのか、一部の作業を相談するのかが分かると、その後の項目を読みやすくなりますよ。
原稿の欄には、版、分量、確認の状態を書く
原稿がある場合は、今回使うファイルの版と、形式を指定します。
複数の版があれば、どれを相談の基準にするかを決めてください。
文字量は、どの範囲を数えたかもメモします。
まだ分からない場合は未確認と残し、合計を推測で書かないようにしましょう。
本文を書き終えたこと、表記を見直したこと、章の順序を整えたこと、事実を確認したことを分けて示します。
「完成原稿」と書くだけでは、編集が必要かを判断しにくい場合があります。
ナガーノの案内では、5万文字を超える原稿は事前のお見積りが必要です。
その条件に当たる場合も、文字量だけでなく、原稿の状態を合わせて相談してください。
形式の欄には、希望と未定の仕様を分ける
電子書籍、紙の本、両方という希望を書きます。
まだ選び切れないなら、読者がどんな場面で使う本かを添えてください。
紙の仕様が決まっていない場合も、未定のまま残せます。
判型や用紙、本文のページ数など、決まったものと相談したいものを区別しましょう。
文字量だけからページ数を確定したことにはしないようにします。
図や表が多い、書き込みながら使いたい、持ち歩いて読みたいなど、形式を検討するための希望を示すこともできます。
別の本の仕様を、そのまま今回の決定事項として使わず、必要な確認を分けてくださいね。
素材の欄には、点数と使える状態を書く
写真、図、表がある場合は、点数と特徴をまとめます。
元ファイルがあるか、本文へ置く位置が決まっているか、使用条件を確認したかを示してください。
画像があることだけをもって、制作に使える状態とは考えません。
小さな縮小画像しかない場合や、表を画像にしたものしかない場合は、その状態も伝えます。
出所が不明のものや、掲載の条件を確認中のものは別に残しましょう。
素材が足りない場合も、図の作成が必要なのか、文章で説明できるのかを相談する材料になります。
素材の追加費用を、点数だけから推測しないことが大切です。
どんな内容が必要かを示し、対応範囲を確認しておきましょう。
担当範囲の欄には、依頼と自分の作業を並べる
依頼したいことだけでなく、自分で行う予定の作業も書きます。
原稿の執筆、校正・編集、形式変換、表紙、紹介文、手続き、公開状態の確認を分けてください。
ナガーノのサービス案内では、基本作業と、原稿作成や校正・編集などのオプションを分けて掲載しています。
掲載されている名前だけで、今回必要な修正が全部含まれると決めないようにしましょう。
原稿や表紙だけを頼みたい場合は、その希望と、残りを誰が進めるかを示します。
担当が未定のところは、相談したい項目として残します。
こうすると、どちらの担当にも含まれていない作業を見つけやすくなります。
一枚シートとして使える項目のひな型
次の項目を、あなたの原稿に合わせて埋めてみてください。
分からないところは、未定か未確認のままにします。
| 項目 | 記入すること |
|---|---|
| 相談の要点 | 原稿の状態と、今回相談したい作業 |
| 主題と読者 | 誰のどんな疑問へ答える本か |
| 原稿 | 基準の版、形式、文字量、確認した範囲 |
| 構成 | 目次の状態、編集が必要な箇所 |
| 素材 | 図や表の点数、元ファイル、使用条件 |
| 出版形式 | 電子、紙、両方、未定の仕様 |
| 依頼する作業 | 基本、追加、部分依頼の希望 |
| 自分で行う作業 | 執筆、素材準備、内容確認など |
| 希望時期 | 紹介したい時期、未確定の準備 |
| 変更の予定 | 今後の加筆、削除、形式の追加など |
| 質問 | 担当範囲、見積もり条件、確認方法 |
| 参照資料 | 原稿や素材の一覧と、その版 |
金額を記入する前に、何を対象にした相談かが分かる状態にしましょう。
シートの中へ、パスワードやアカウントの秘密情報を書く必要はありません。
制作の判断に使う情報だけを整理してください。
記入例から、未定を残す書き方を見る
ここでは、書き方を説明する架空例を使います。
実際の依頼者の原稿や、確定した見積もりではありません。
相談の要点:ブログの作業メモを一冊へまとめ、編集と形式別の制作を相談したい。
主題と読者:最初の記事で調べる範囲を決められない人へ、質問と材料を整理する手順を伝える。
原稿:記事を集めた版がある。
章の順序は仮で、本文の重複を整理する必要がある。
文字量は確認する予定。
素材:図を使う候補があるが、掲載する点数と位置は未定。
元画像と使用条件を整理中。
形式:電子と紙を検討している。
紙の仕様は相談したい。
担当:体験と事実の確認は自分で行う。
本文の編集、表紙、紹介文、手続きを相談する。
質問:見積もり前に必要な資料、編集と基本作業の境目、確認の時期を確かめたい。
例のように、未定の項目が残っていても、何を決めるための相談かを示せます。
分からない情報を数字で埋めるより、確認する順番を考える材料になりますよ。
希望時期は、原稿と著者確認の状態も添える
希望する紹介時期がある場合は、その目的と時期を書きます。
同時に、原稿の完成、素材の確認、あなたが返事をできる時期など、未確定事項も残してください。
公開までの予定に、制作の操作以外の時間も入っているでしょうか。
操作に使う時間だけで公開日を確定しないよう、確認の工程も並べてみましょう。
内容を見直す時間や、必要な資料の確認、審査や販売ページの状態も関係します。
希望を伝えたことを、その日時の公開が保証されたこととして扱わないことが大切です。
もし準備に使える時間が少ないなら、依頼範囲の相談で、その状態も伝えましょう。
ただし、制作を任せても、著者として本文や表紙を見る時間は残しておきます。
未確認事項は、質問へ変えて並べる
シートの空欄を見つけたら、何を確かめれば埋められるかを質問にします。
例えば、原稿の編集が必要か分からないなら、「現在の原稿を見て、表記の確認と構成の見直しのどこが必要か相談したい」と書けます。
紙の仕様が未定なら、読者の使い方と図の特徴を示し、どの条件を先に決めるかを聞きます。
部分依頼の料金が未確認なら、希望する作業と今ある成果物を伝えて、見積もりの前提を確認してみてください。
記載を見つけられない作業を、無料や対応済みとして扱わないようにしましょう。
未回答、資料確認後に判断、今回の条件で確定という状態を分けて残します。
質問が具体的であれば、シートを更新したときにも、何が決まったかを確認しやすくなります。
資料の一覧を、シートの項目と対応させる
原稿、画像、参考資料を添える場合は、何に使う資料かを一行ずつ書きます。
本文に使う素材と、希望する雰囲気の参考、事実確認の根拠を区別してください。
原稿のファイル名と版は、シートに記載したものと一致するか確認します。
途中の目次と完成した本文を混ぜる場合は、どちらが基準か分かるようにしましょう。
古い資料を参考として残すなら、制作に使う最新版とは分けて示します。
資料の量を多く見せるために、今回関係しないものを大量に添える必要はありません。
見積もりの相談に必要な範囲と提出方法は、実際の依頼内容に合わせて確認してくださいね。
相談後は、回答と前提をシートへ反映する
回答を受けたら、金額だけでなく、対象の原稿、形式、作業の範囲を一緒に残します。
資料を確認してから決まるものは、未確定のままにします。
オプションを追加する場合は、何を依頼するかを更新し、自分で行う作業の欄も見直しましょう。
原稿の版が変わった場合は、文字量や編集の状態が変わるかを確認しておきましょう。
シートを更新するときは、前の状態を残し、何を変えたかが分かるようにしてください。
以前の回答の前提が変わっているなら、その変更を伝え、同じ条件で進められるかを相談します。
一枚シートは、最初に一度作って終わりではなく、担当範囲を確認するための記録として使えます。
申し込み前には、変わった希望がないかを確認する
相談から申し込みまでに、章を増やしたい、紙も追加したい、原稿の執筆も頼みたいと、希望が変わることがあります。
その場合は、最初のシートと見積もりのまま進めず、変わった項目をまとめてください。
ナガーノの案内では、作業が進んだ段階や、大幅な原稿修正で追加費用がかかる場合を説明しています。
申し込み後のキャンセル条件も、事前に確認します。
まだ決められないことがあるなら、申し込み前に必要な判断と、制作中に決める項目を分けて相談しましょう。
条件がそろった状態で、今回の担当範囲を確認することが大切です。
一枚シートで、出版の相談を具体的にする
共有する前に、項目どうしで状態が食い違っていないかも確認しましょう。
原稿の欄に「完成」と書きながら、変更の欄へ大きな加筆を予定しているなら、その完成の意味を具体化します。
担当の欄へ自分で手続きを行うと書いているのに、相談の要点はすべての作業を依頼する内容なら、今回の希望をそろえてください。
素材の欄に使用条件を確認済みと書き、質問の欄に出所が分からないと残っている場合も、どの素材が対象かを分けて考えてみましょう。
確認済みと未確認が混ざっていると、必要な作業を見落としやすくなります。
すべての空欄を埋めるより、同じ資料を同じ状態として説明しているかを見直すことが大切です。
そのうえで、質問の欄が何を判断するためのものかを確認してください。
「いくらですか」だけなら、対象の原稿、形式、希望する作業を添えた問いへ変えます。
シートを読んだ人が、何を前提に回答すればよいか分かる状態を目指しましょう。
回答を反映した日と、使う原稿の版も残しておくと、後から条件が変わったかを確認しやすくなります。
最後に、原稿、形式、素材、担当、質問の欄を見直してください。
確認できたことだけを確定として書き、未定のところはそのまま残します。
このシートが、対応可能な範囲や料金を決める契約書になるわけではありません。
相談の前提を共有し、案内と回答で確認するための資料として使いましょう。
ナガーノのサービス案内では、基本内容、原稿作成や編集のオプション、個別相談、申し込み条件を確認できます。
あなたの希望がどの作業へ関係するかを見ながら、相談したい点をまとめてください。
まずは「今回何を相談したいか」を一文にして、その理由となる原稿の状態を書いてみてくださいね。