プレビューで見つけたい改行・目次・画像の崩れ

電子書籍のプレビューを開いて、最初の数ページが整っていることだけを確認していませんか。
本の途中には、長い見出し、図、表、注、章の切れ目など、通常の本文と違う要素があります。
それらを順に点検し、見つけた問題を原稿のどこで直すか記録すると、修正と再確認を進めやすくなります。
ナガーノがこの記事で整理するのは、プレビューで改行、目次、画像などの崩れを探し、修正結果を残すための具体的な確認順です。
この記事は実際の原稿を検証した報告ではなく、あなたの原稿の確認計画を作るための説明です。
最初に、確認するファイルの版を決める
制作中に複数のファイルがある場合、古い版を点検すると修正済みの問題をもう一度扱ってしまうことがあります。
確認するファイル名、作成日、対象の原稿を記録しておきましょう。
元の編集ファイルと、プレビューへ使う制作ファイルを区別します。
確認が始まった後に制作ファイルを差し替えた場合は、新しい版の点検として扱います。
画面が開いたことだけで、そのファイルの内容が最終版だとは判断しないようにします。
確認道具の対応形式を確かめる
Kindle Previewerでは、端末の種類、向き、文字の設定などを変えて表示を確認できます。
ただし、対応する形式と言語を確認する必要があります。
公式案内では、DOCとDOCXの直接読み込みは英語の内容のみとされています。
日本語のWord原稿をそのまま読み込む手順にせず、制作方法と対応するファイルを確認してください。
現在の案内はKDP公式のKindle Previewerの説明で確認できます。
確認できなかった場合は、原稿の問題と道具の対応の問題を分けて記録します。
全体を見る確認と、細部を見る確認を分ける
最初に、本の先頭から終わりまでの構成を確認します。
表紙、前書き、目次、各章、付録、著者紹介など、予定した内容があるかを見ます。
この段階では、すべての文字の校正を一度に終えようとせず、抜けた部分や重複を探します。
次に、章の冒頭や図、表など、特別な要素を詳しく確認します。
全体を見たことと、細部を点検したことは別の結果として記録します。
どの確認が未完了かを分けると、次の作業を選びやすくなります。
章の切れ目で、余白と本文を確認する
各章の冒頭では、見出しが欠けていないか、本文が前の章へ続いていないかを確認しておきましょう。
大きすぎる空白や、意図しない空の表示がある場合は、その場所を記録します。
原稿で空行を重ねて位置を作っている箇所がないかも見ます。
章の切れ目の問題を直すために、本文を削る前に書式や区切りを確認してみてください。
見出しと最初の段落が離れている場合は、文字の設定を変えたときにも同じ現象かを見ます。
一つの表示だけで原因を断定せず、再現する条件を残してください。
文章の途中の不自然な切れ目を探す
文の途中で短い行が続く場合、原稿に手作業の改行や改段落が残っている可能性があります。
見た目の行を保つための区切りと、意味のある段落を分けて確認します。
制作後の表示だけでなく、元の原稿の同じ箇所を見ます。
一括で改行を消すと、箇条書きや見出しまでつながることがあるため、修正後の文章も照合します。
改行の見た目を直した結果、文の意味や段落の関係が変わっていないかを確認してください。
ブログ用の改行や装飾を、そのまま書籍の段落設定へ使う必要があるかも見直します。
目次の名称と移動先を照合する
目次では、項目が読めるかと、正しい章へ進むかを別々に確認します。
本文の目次と、移動メニューの目次を用意した場合は、両方を点検します。
章名が一致するか、順番が正しいか、同じ場所へ進む不要な項目がないかを見ます。
章を変更した後に古い名前が残っていたら、原稿の一覧と制作ファイルを照合しておきましょう。
一部のリンクが動いたことだけで、全項目を確認済みにしないようにします。
目次を修正した場合は、移動先だけでなく、項目の表示と順番も再確認してください。
画像の欠け、比率、説明との距離を見る
画像が途中で切れていないか、縦横の比率が変わっていないかを確認します。
画像内の文字が読めるか、細い線が見えるかも点検します。
本文の説明が指す画像と、実際に表示された画像が同じかを見ます。
図の順番を変更した原稿では、古い番号や参照が残っていないかも確認します。
画像と説明が離れている場合は、名称で対応を追えるかを確かめてみてください。
画像が表示されたことだけで、本文との関係まで問題なしとしないようにしてください。
表の行と列を、実際に読んで確認する
表では、文字、単位、行、列が欠けていないかを見ます。
同じ項目を複数の候補から探すなど、読者が行う比較を試します。
横長の表が読みにくい場合は、縮小だけでなく、分割や文章化を検討します。
セルの中の改行が不自然なら、元の原稿と制作設定を確認します。
表の題名や本文の参照が一致するかも照合します。
表が画面に収まることと、必要な比較を進められることを分けて点検してください。
箇条書きのまとまりを見る
箇条書きでは、項目の開始が分かるか、途中の文章が別の項目に見えないかを確認します。
番号を使う場合は、順番と重複がないかを見ます。
階層があるリストでは、大きな項目とその中の説明を区別できるかを点検します。
原稿で手入力した記号や空白で位置を合わせている場合は、制作後の表示を確認しておきましょう。
項目の順番を変えた後は、本文の案内や番号も見直します。
リストの形だけでなく、何をどの順番で確認する説明かを続けて読んでください。
ルビ、記号、注を重点的に見る
特殊な表記は、あらかじめ確認したい箇所を一覧にしておきます。
ルビの対象、数字と単位、括弧の対応、記号の欠けを確認します。
注の印やリンクがある場合は、表示と移動の両方を見ます。
表示に違いが出たら、元の表記が誤っているのでしょうか、それとも制作の途中で変わったのでしょうか。
原因を分けて調べてみてください。
意味を変える修正は、表示を直す作業だけで勝手に決めないようにします。
必要な読みや正式な語の表記を保ちながら、修正方法を相談してください。
文字設定と画面の向きを変えて確認する
リフロー型では、文字の設定や画面の条件で表示位置が変わります。
一つの設定で本文と画像が隣り合っていることだけを、すべての環境の確認済みとして扱いません。
対応する確認道具で、文字の大きさや向きを変え、重要な要素を点検しておきましょう。
すべての表示を固定するのではなく、内容のつながりを追えるかを確認します。
見出し、画像、表、注がどの設定でも分かるかを見ます。
確認した条件を記録し、未確認の条件を残してください。
問題の種類と、修正する場所を分ける
見つけた問題は、内容の誤り、原稿の書式、制作の設定、確認環境の対応などへ分類します。
原因が分からない場合は、現象だけを記録し、未確認として残します。
| 現象の例 | 先に確認する場所 |
|---|---|
| 文の途中で切れる | 元の原稿の区切り |
| 目次が違う章へ進む | 章の一覧と移動先 |
| 画像が粗い | 元画像と使用した版 |
| 表の数字が欠ける | 元の表と変換後の表示 |
表は調査の出発点で、原因を確定するものではありません。
問題に対応する材料へ戻り、修正の範囲を決めます。
修正記録に、期待する結果を書く
修正を依頼する場合は、章や箇所、実際の表示、期待する状態を記録しておくと、後の確認にも使えますね。
画像や画面を添えるなら、確認したファイルと設定も示します。
「崩れている」という言葉だけでは、どの問題を直すか分かりにくくなります。
文字が欠ける、図の説明が別の図を指す、目次が古い名称になっている、と具体的に書きます。
修正する原稿と完成ファイルを分け、変更した内容を残します。
修正後の確認が終わっていない項目は、対応済みの状態と区別してください。
修正後は、関連する箇所も点検する
一つの見出しを変更した場合、目次や本文中の参照にも影響することがあります。
画像を差し替えた場合は、図の名称や説明が同じ内容に対応するかを確認してみてください。
段落の設定を変えた場合は、同じ設定を使うほかの章も点検します。
修正した箇所だけが良くなったことを、全体の完了と扱わないようにします。
新しいファイルの版を記録し、確認結果を追記します。
変更がなかった部分の確認をどこまで再利用するかは、修正の範囲を見て判断してください。
架空の原稿で、点検の順番を試す
架空の実用書に、三つの章、二つの図、一つの比較表があるとします。
最初に章の一覧と原稿の版を確認し、全体を見て抜けた内容がないかを点検します。
次に目次の移動、章の冒頭、図、表という順番で確認します。
図の番号が本文と違う場合は、その箇所を記録し、原稿と制作ファイルの対応を見ます。
修正後は図の番号と本文の参照を照合し、次の図の番号にも影響がないかを確認します。
この例は実際の検証結果ではなく、点検と再確認を分ける流れを示しています。
プレビューで確認した範囲を明確にする
プレビューは表示を点検するために役立ちますが、すべての実機の状態を保証するものとして扱いません。
実機で確認した場合は、その結果をプレビューの結果と分けます。
公式案内でも、画面や文字設定によってリフロー型の見え方が変わることが説明されています。
同じページ位置になることより、内容が欠けず、読む順番を追えるかを確認します。
未確認の環境はそのまま残し、審査通過や品質の保証へつなげません。
確認できた事実をもとに、残る作業を判断してください。
制作の相談へ、点検結果を渡す
確認を始める前に、問題が見つかったときの記録欄を用意しておくと、点検中に何を残すか迷いにくくなります。
一行に、場所、要素、現象、期待する結果、修正する材料、再確認の状態を書ける形にします。
場所は画面のページ番号だけでなく、章名や見出し、文章の一部も使って特定します。
文字設定が変わると表示位置が動く場合があるため、同じ箇所へ戻れる情報を残すためです。
要素の欄は、本文、見出し、目次、画像、表、注などへ分けます。
現象の欄には、何が見えたかだけを書き、原因の推測と混ぜないようにします。
例えば、表の右端の単位が読めないという現象と、表の幅が原因だという推測は、別の記録です。
期待する結果には、その単位まで読める、選んだ章へ進む、図の説明が同じ図を指す、といった内容を書きます。
修正する材料が不明なら未確認にし、元の原稿や画像を調べる次の作業を残しておきましょう。
点検が一通り終わったら、問題を読者への影響から整理します。
内容が欠ける、数値が違う、目的の章へ進めない、といった問題は、装飾の好みとは分けて扱います。
見た目を細かく整える前に、内容を正しく読めるかを確認するためです。
ただし、見た目の問題でも文字が読めないなら、読書に関係する問題として扱います。
修正の優先順を決めた後は、同じ設定で起きている問題をまとめられるかを確認します。
複数の章の見出しで同じ余白の問題があるなら、共通の設定を点検する方法があります。
一方、一つの画像だけが粗い場合は、すべての画像設定を変える前に、その元画像と使用した版を調べます。
修正対象をまとめることと、問題の原因を一律に決めることを分けてください。
修正したファイルを受け取ったら、まず版を特定し、記録した場所へ戻ります。
期待する結果になったかを確認し、同じ修正が影響する前後の内容も点検します。
確認できたら再確認の欄へ結果を追記します。
元の問題を一覧から消すだけでは、何を直したかが分からなくなるので、完了の状態として残します。
問題が残る場合は、以前と同じ現象なのか、新しい現象が出たのかを区別します。
新しい制作ファイルを公開する前には、未完了の欄を見て、必要な確認が残っていないかを点検してください。
このように記録を使えば、原稿の点検を一度の印象だけで終えず、修正の依頼と結果の確認までつなげられます。
制作の修正を相談する場合は、対象のファイル、問題の一覧、期待する結果を用意します。
内容の判断が必要な箇所と、表示の調整が必要な箇所を分けて考えてみましょう。
確認が終わった部分と、修正後の確認が残る部分も明示してください。
プレビューの点検は、全体の構成から特別な要素へ進み、修正した版で結果を確かめて記録します。
ナガーノの出版代行サービスの対応内容や申込み条件は、案内ページで確認できます。
あなたの原稿の状態と、制作で相談したい工程を整理して検討してください。