ブログの人気記事から本の企画を探す手順

ブログの人気記事を見て、「この内容を本にできるかもしれない」と思うことがあります。
書きためた記事は、書籍の企画を考える材料になります。
ただし、アクセスが多い順に並べれば、一冊の本ができるわけではありません。
検索から一つの疑問を調べる記事と、順に読んで理解を深める本では、必要な説明が異なります。
この記事では、ブログの人気記事から、読者の困り事と本の企画を探す手順をお伝えします。
記事の実績を出版後の販売予測へ置き換えず、今ある記事から何を読み取れるかを分けて考えましょう。
あなたのブログで確認できる資料だけを使って進めてくださいね。
人気記事の一覧と、本の候補一覧を分ける
最初は、確認できる人気記事を一覧にします。
記事名、URL、確認した期間、扱っている疑問、内容を更新した時期を書いてみましょう。
順位だけでなく、何を説明する記事なのかを短く示すことが大切です。
記事数が多い場合は、まず一つの分野へ絞って整理できます。
人気の基準は、あなたが確認できるものを明記してください。
閲覧数を見たのか、よく質問される記事なのか、読者から反応があった記事なのかを分けて考えてみましょう。
数値を取得していない記事へ、想像で順位を付ける必要はありません。
「よく読まれていると感じる」という印象と、記録で確認できる状態は別に残します。
この一覧は、素材を集めるためのものです。
この段階で、本に載せる記事を確定しないでください。
次に、記事の背後にある読者の課題を整理してみましょう。
アクセス数から分かることと、分からないことを分ける
閲覧の記録は、その期間に記事が読まれた状況を知る材料です。
ただし、それだけで、読者が最後まで理解したか、本を買いたいか、どの説明に困ったかは確定しません。
一時的な話題、外部からの紹介、季節、記事の公開時期なども、確認の前提として考えられます。
条件が異なる記事を、順位だけで比べないようにしましょう。
同じ期間で見られない場合は、比較条件が異なることを記録しておきましょう。
閲覧数の高い記事は候補にできますが、それを需要の証明や出版後の売上保証として扱わないことが大切です。
反応が少ない記事でも、ほかの手順を理解するための前提として必要な場合があります。
人気記事だけを残すと、本の中で説明の入口が抜けるかもしれません。
数値は候補を見つける材料として使い、採用する理由は内容と読者の作業で確かめます。
記事の題名を、読者の問いへ書き換える
次に、各記事が答えている問いを一文にします。
題名が商品名や機能名になっている場合、その言葉だけでは本の役割が見えにくいことがあります。
「何を選ぶために読むのか」「どの作業で困っているのか」を考えてください。
例えば、道具の比較記事なら、「何を使うか決めたい」という問いが考えられます。
設定の説明なら、「準備した道具を、作業に使える状態にしたい」という問いへ変えられます。
二つの記事が別々の題名でも、同じ問いへ答えている場合があります。
反対に、同じ道具の説明でも、選ぶ人と使い始める人では、作業の段階が異なります。
問いへ書き換えることで、話題の共通点と、読者の段階の違いを見つけやすくなります。
元の記事のURLは、その問いの横へ残しましょう。
あとから原稿を確認するとき、どの記事を材料にしたかが分かります。
質問や感想は、確認できる範囲で補助に使う
記事への質問や感想があれば、内容を見直す材料にできます。
どの言葉が分からなかったか、何を試す前に迷ったか、説明の後にどんな質問が出たかを整理しましょう。
読者が実際に書いた内容と、あなたがそこから考えたことを分けることが大切です。
「準備するものが分からない」という質問があったなら、それは確認できる情報です。
そこから、すべての読者が準備で困っていると断定する必要はありません。
本に必要な説明の候補として扱います。
反応が記録されていない場合は、質問があったことを作らないでください。
あなた自身が想定する疑問として書けます。
個別のやり取りを原稿へ載せたい場合は、公開してよい内容かを別に確認します。
企画を考えるための整理と、その文章を掲載することは、同じ作業ではありません。
企画資料では、まず質問の要点を自分の言葉でまとめる方法が使えます。
問いを、同じ読者の作業としてまとめる
問いが集まったら、同じ作業の流れに関係するものをまとめてみましょう。
単語が同じという理由だけで、同じ企画に入れないようにしましょう。
例えば、ブログの画像に関する記事でも、撮影、加工、保存、掲載では、扱う作業が異なります。
一冊で一連の作業を説明するなら、どうつながるかを示す必要があります。
一方、画像を整理して掲載する人向けの本なら、撮影の専門的な説明は今回の中心から外れるかもしれません。
グループごとに、読者の出発点と、目指す作業を一文で付けてください。
「記事はあるが素材の管理が分かりにくい人が、書籍化に使う画像を整理する」という形です。
ここまで整理すると、人気記事が多いグループと、本の道筋を作りやすいグループが一致しない場合があります。
数だけで決めず、必要な説明を組み立てられるかを見てください。
記事を読む前と読んだあとに、何が必要かを見る
ブログの記事は、途中の一つの疑問へ答えていることがあります。
その記事を一冊の中心にするなら、前後の説明を確かめましょう。
例えば、比較記事を読む前には、何を比較するか、どんな条件で使うかを整理する説明が必要かもしれません。
読み終えたあとには、選んだものをどう準備し、どこを確認するかが続きます。
元の記事の中にない説明も、本には必要になることがあります。
前後の問いを紙へ書き出し、対応する記事があるかを探してください。
記事があるなら候補として並べ、なければ新たに書く原稿として残します。
関連記事のリンクを載せるだけでは、本の中で説明を読める状態にならない場合があります。
本に必要な判断は、本文で理解できるように再編集しましょう。
記事の集まりから本を作るときは、つなぎの説明も原稿の一部として考えることが大切です。
企画候補の比較表で、材料と不足を見えるようにする
いくつかのグループができたら、どれが一冊の企画になりそうでしょうか。
候補を並べ、読者が解決したい疑問と照らしてみましょう。
次の表は、比べ方を示す架空の例です。
実際の記事数や閲覧数を示すものではありません。
| 企画候補 | 使えそうな材料 | 不足している説明 |
|---|---|---|
| ブログ記事を一冊へ整理する。 | テーマ別の記事、選定の作業メモ。 | 対象読者、重複の整理、不足原稿の確認。 |
| 講座資料を文章へ直す。 | 配布資料、確認できる質問。 | 口頭で補っていた説明、章のつなぎ。 |
| 著書をサイトで紹介する。 | 紹介記事、著者ページの原稿。 | 本の情報をまとめる手順、表示確認。 |
候補ごとに、内容を説明できる資料と、これから確認する資料を分けます。
人気記事が多くても、不足する説明を作れないなら、企画の範囲を見直す必要があるかもしれません。
少ない記事から始めても、必要な手順と例を用意できるなら、原稿を組み立てる候補になります。
本の企画は、記事数だけで決めるものではありません。
古い記事は、採用する前に更新の必要を調べる
よく読まれている記事でも、内容が古くなっている場合があります。
操作方法、条件、製品の仕様、掲載したリンクなどは、今も説明が合っているかを確認しておきましょう。
古い画面の説明を、そのまま本の原稿へ移さないようにしましょう。
更新が必要な部分は、記事一覧へ印を付けます。
そのうえで、文章を直せば使えるのか、説明の前提から変わっているのかを分けてみてくださいね。
記事の公開時期が古いというだけで、全部使えなくなるわけではありません。
判断の考え方や、変わらない作業の説明が材料になる場合もあります。
反対に、最近公開した記事でも、根拠を確認していなければ、そのまま確定した説明にはできません。
公開日だけを品質の基準にせず、説明の中身を確認してください。
書籍化に使う際は、確認した情報源や日付も原稿管理の資料へ残すと、後で見直しやすくなります。
記事同士の重複は、本の役割に合わせて整理する
ブログでは、各記事が単独で読めるように、同じ前提を何度も説明することがあります。
そのまま本へ移すと、似た導入や同じ用語説明が続いてしまいます。
候補記事を並べたら、重複している説明へ印を付けましょう。
共通の前提は一つの章へまとめ、必要な場所で短く振り返る方法があります。
同じ説明でも、別の判断に使う具体例なら、役割を変えて残せる場合があります。
言葉が同じという理由だけで削除せず、読者がどこで必要とするかを考えてください。
反対に、記事の題名が違っても、説明する手順が同じなら、一つへ統合する候補になります。
元の記事の冒頭と末尾をつなぎ合わせるだけでなく、章全体の説明として書き直しましょう。
本の中で重複を整理しても、元のブログ記事を削除する必要があるという意味ではありません。
書籍原稿とブログを、別の成果物として管理してください。
候補記事から、仮の一章を作って確かめる
企画を決める前に、候補記事を使って一章だけ組み立ててみる方法があります。
読者が章で行う判断を一つ決め、必要な前提、手順、例、確認項目を並べてみましょう。
その中へ、既存の記事から使える説明を当てはめてください。
足りない部分は、短いメモとして残します。
実際に並べてみると、説明の順番が合わない箇所や、ブログではリンク先に任せていた箇所が見つかることがあります。
この試作は、見栄えのよい完成ページを作るためのものではありません。
材料から一章の道筋を作れるかを確認する作業です。
試作した章を読むときは、ブログの画面を閉じてみてください。
見出しの意味や、次にする作業が、章の本文だけで分かるかを確かめます。
ブログのメニュー、関連記事、プロフィールへ頼っていた説明がある場合、本の中へ何を補うかを考えます。
サイトでは自然に伝わっていた運営者や読者の前提も、初めて本を読む人には伝わっていないことがあります。
必要な背景を短く添え、サイトを知っている人だけが理解できる章になっていないかを見直しましょう。
章が成立したら、ほかの章でも同じように必要な資料を用意できるかを見ます。
一章だけ説明が具体的で、ほかの章は材料がない場合は、その違いを企画資料へ残してください。
本文を大量に移す前に、再編集する量の見通しを立てやすくなります。
人気記事を採用しない理由も残しておく
よく読まれている記事を外すと、使わないのはもったいないと感じることがあります。
ただし、今回の本と読者の作業が違うなら、別の企画に残す選択もできます。
採用しない理由を一行書いておくと、後から判断を見直しやすくなります。
「今回の原稿整理には関係しない」「情報の更新が必要」「別の読者を想定している」という形です。
人気がないから使わない、という理由だけにしないことが大切です。
逆に、閲覧が少ない記事を採用するなら、どの前提や手順を説明するためかを記録しておくと、後の確認にも使えますね。
元の記事の順位より、本の中の役割で判断してください。
保留した記事を別の企画へ回す場合も、それだけで次の本が完成するわけではありません。
新しい企画で、読者、出発点、終点、必要な説明を改めて整理します。
記事一覧へ採用、保留、更新待ちの状態を付けておくと、同じ記事を何度も判断し直しにくくなります。
出版相談には、記事の一覧と再編集したい点を示す
ブログを本にする相談では、記事のURLだけでなく、どの読者のために、どう再編集したいかを添えましょう。
候補記事の一覧、仮の目次、不足する説明、更新が必要な部分を示します。
記事の本文をそのまま使いたいのか、構成から見直したいのかも分けます。
原稿を自分でまとめる場合と、編集や原稿作成を相談する場合では、依頼する作業が異なります。
ナガーノの出版代行には、基本の出版作業に加え、原稿作成や編集についての案内があります。
あなたの資料の状態を示して、今回必要な作業の範囲を確認してください。
アクセス数が多いことを、出版後の成果を保証する材料として使う必要はありません。
ブログで確認できた問いを、本の中でどう説明するかを中心に相談しましょう。
人気記事は企画の入口です。読者の問い、説明の順番、不足する原稿を整理して、一冊の役割を作りましょう。
まずは候補の記事を三つ選び、それぞれが答えている読者の問いを書いてみてくださいね。